禅定林大本堂落慶一周年法要厳修
2/8禅定林・インド(ポー二市 ルヤード村)
インド・禅定林(サンガラトナ・法天・マナケ住職)の大本堂落慶式が奉修されてから一周年となる本年二月八日、「禅定林大本堂落慶一周年法要」が厳かに執り行われた。
日本からは、天台座主名代の叡南覺範毘沙門堂門跡門主はじめ、谷晃昭天台宗総務部長、秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長、小林祖承延暦寺総務部長ら五十名が参列し、落慶一周年を祝った。
大本堂建立は天台宗開宗千二百年慶讃大法会の記念事業でもあり、サンガ住職を中心にパンニャ・メッタ協会日本委員会(P・M・J)の協力のもと建設が進められ、一昨年に地鎮祭、昨年、落慶式典を迎えている。着工後の雨季の洪水による工事中止や、作業中断を余儀なくされる問題が起きるなど、工事が進まない時もあり、日本的な見方からすると、大本堂の工事はまだ完全に竣工したといえる状態とはなっていない。しかしサンガ住職を先頭に地元や日本の関係者の協力により、仏教の一大道場としての偉容は着々と整いつつある。
落慶一周年法要は、二月八日十二時四十五分より大本堂において叡南門主を大導師とし、日本よりの随喜参列者一行とともに、インド各地より参集した仏教徒十五万人が見守るなか奉修された。落慶法要より一年が経過し、今後は布教の面での充実を図っていかなければならないわけであるが、その中心となるサンガ住職は「本日は多くの信者の方々にお集まりいただき、有り難く思っております。インド特有の事情で大本堂の建設が遅れておりますが、一日も早く完成させ、仏教の聖地インドで大乗仏教を弘め、菩薩行を行っていく中心道場となるように、更に研鑽を積んでいきたい」と、一年を迎えての決意を明らかにした。