ハイチ大地震被災者に救援の手を
-天台宗・一隅を照らす運動総本部も緊急に支援-
カリブ海にあるハイチ共和国で一月十二日夕刻(日本時間十三日午前)に発生した大地震は、首都ポルトープランス周辺地域に未曾有の被害を引き起こしており、多数の死傷者を出した。今なお被災の全体が掴めないほどの惨状を呈しており、救援活動もスムーズに行えない状況下にある。天台宗としても、座視しえないこの状況に憂慮し、緊急に支援を行った。
被災直後から世界各国の救援チームが入り、様々な救援活動を展開しているが、思うように活動できない状況である。今後、世界各国の救援活動もさらに活発化すると思われるが、同国の国情からみて、復興までには相当な期間が必要と予想される。
被災地は、日本からは遠く離れた国であり、ボランティア活動など人的な支援は難しいため、公的な救援活動への募金寄託という形での支援が考えられる。そうした状況に鑑み、天台宗としても救援金を寄せてもらえるよう、広く宗内に呼びかけ、支援活動を行うこととした。
阿純孝天台宗宗務総長は「地震国日本といわれる我が国も、阪神大震災など、多くの被災を経験しています。天台宗としても、日本が災害復興のためのノウハウを活かした救援を続けられるよう、側面から支援する意味で、少しでもお役に立ちたいと思っています」と語り、宗徒の幅広い支援を期待している。
一隅を照らす運動総本部では、日本赤十字社に緊急救援金百万円を寄託したが、別掲のようにハイチ大地震災害に対する緊急支援として、義援金を幅広く宗内外に向け募る。福惠善高同運動総本部長は「一隅を照らす運動の精神にあるように、自分一人の力で生きているのではなく、自分を取り巻く地球上の全ての存在によって生かされているという意味からも、皆さんの支援を御願いします」と要望している。