12月12日、阿新内局が発足
― 時代に応じた教化の方策を実施へ ―
阿(おか)純孝新天台宗宗務総長は、新内局の組局を終え、昨年十二月十二日に滋賀院での親授式(任命式)に臨んだ。阿内局は、半田孝淳天台座主猊下より辞令を授与され、任期の四年間を宗務の刷新と公約した人材育成に取り組むべく同日発足した。
今回、同教区から官房長官にあたる総務部長に杜多道雄師(大泉寺)、公約である人材育成、教えの普及を担当する教学部長には大正大学教授であった齊藤圓眞師(龍泉寺)を起用。選出母体である天台宗議会からの推薦を受けて、阿部昌宏師(九州東教区・觀音院)が財務部長に、法人部長には山田亮清師(陸奥教区・東雲寺)が就任。また社会部長には村上圓竜師(東海教区・延命寺)を任命、更に総本山からの推薦により、福惠善高師(延暦寺一山・雙厳院)が一隅を照らす運動総本部長に就任した。
親授式を終えて記者会見に臨んだ阿宗務総長は、宗祖伝教大師の「あきらけく 後の仏のみよまでも 光つたへよ 法のともし火」という宗歌を引き「光を伝えるには人材を育成して、み教えを弘めてゆくことに尽きる。そのための努力をしてゆきたい」と抱負を述べた。