「一隅を照らす運動」40周年西日本大会を開催
一隅を照らす運動総本部(秋吉文隆総本部長)では、十一月五日、福岡県の久留米市民会館において「一隅を照らす運動」四十周年西日本大会を開催し、会場は千三百人の参加者で埋め尽くされた。総本部では、「一隅を照らす運動」が来年四十周年を迎えるにあたり、四十周年記念事業のテーマとして『生命(いのち) 自然との共生』を掲げ、昨年の中央大会、来年の東日本大会と三カ年にわたり記念大会が行われる。
引き続き記念法要として、玄清法流による琵琶法要が行われた。玄清法流開祖の玄清法印は、伝教大師が比叡山に一乗止観院を建立するにあたり、琵琶弾奏で地鎮をしたと伝えられており、千三百人に上る参加者は、荘厳な琵琶の音色に酔いしれていた。
その後、放送タレントの永六輔氏による「明日を生きる力」と題した基調講演が行われ、永氏は「大声で笑うことで元気が出てくる」と笑いの効用を語り、自らが元気になり光を放つことで隣の人を輝かせ、反射した光で自らがまた照らされると述べた。テレビやラジオで親しみのある永氏の、ユーモアがあり時に語りかけるような講演に参加者達は聴き入り、同時に一隅を照らす運動の重要性に理解を深めた。
また永氏は、「私たちの生命は両親から頂いたもの。両親の生命はそのまた両親から。そうしてつながっているから、三十六億年前に地球上に誕生した生命が、全ての人の中で生きている」と、生命の尊さを強調した。地球の誕生以来、連綿と受け継がれてきた生命と、現在地球上に存在するあらゆる生命は、全て繋がりのある『仲間』であるという『共生』の考え方に、大きな拍手が沸き起こった。
閉会式では、この日会場で集められた五十万円もの浄財が、地球救援募金として秋吉総本部長に寄託された。大会の最後には、甘井亮淳西日本大会実行委員長(九州西教区本部長)が挨拶に立ち、「今後も、地道な活動を通じて、一隅を照らす運動を日本全国に、また世界に根付かせていくよう、邁進してまいります」と決意を表明し、閉幕となった。