比叡山宗教サミット20周年に向けて
「比叡山宗教サミット二十周年記念『世界宗教者平和の祈りの集い』」が開催されるにあたり、二月十六日、日本宗教連盟協賛の五団体、また世界宗教者平和会議日本委員会、世界連邦日本宗教委員会によって、主催団体である日本宗教代表者会議が結成され、発会式が行われた。今回のテーマは「和解と協力」と決められた。
発会式は、京都市内のホテルで開かれ、約五十名の教団関係者が出席した。
冒頭、濱中光礼天台宗宗務総長が呼びかけ人として挨拶。その後各種委員長の選出に移り、常任委員長に田中恆清神社本庁副総長を、また運営委員長に宮本けいし妙智會教団理事長を選出した。
会議は、宮本運営委員長を議長として運ばれ「力によって相手に罰と償いをもとめるならば、それは、対立と憎悪の再生産にしか繋がらない。まずは、対立するものどうしの相互理解が不可欠である。相互理解とは、相手の立場に立つことであり、それは自らを深く問うという宗教的な営みである」ことを骨子とした開催趣意を採択した。
役員の選出では、名誉議長は半田孝淳天台座主とし、各教団からの名誉顧問・議長団を決定し、事務総長には濱中総長が就任した。更に、顧問、相談役、参与、監事に続いて事務局と各種委員会構成も決定。続いて、開催期日を本年八月三、四の両日とすること、および歳入歳出予算案を可決した。
発会式の席上、半田孝淳名誉議長は宗祖伝教大師の「一身弁じ難く、衆力成じ易し」の言葉を引いて「一人の力では出来にくいが、大勢の人々の力を借りれば成功する。それぞれの立場からご協力を賜って『比叡山宗教サミット二十周年記念世界宗教者平和の祈りの集い』の成功を期したい」と参加者全員の協力を呼びかけた(写真)。この代表者会議発足により、八月の開催に向け実動態勢に入った。