雪に埋まった寺院を救え!
神奈川仏青が除雪ボランティア派遣
記録的な豪雪にみまわれた信越教区新潟部に、神奈川教区仏教青年会(大久保信祥会長)が除雪ボランティア有志十三名を派遣し、同教区の常行寺(北魚沼郡・石田俊明住職)の除雪を行った。
神奈川仏青の大久保会長は、昨年末より豪雪被害を受けた寺院・檀信徒に対し雪かきのボランティアが出来ないものかと、会員に発案したところ、多くの賛同を受け、特に被害の大きい信越教区に支援活動の打診を行った。
信越教区からは、新潟部の常行寺が「記録的な大雪で本堂・庫裡が埋没している」との情報が寄せられた。
さっそく除雪ボランティアを募ったところ、十三名が参加を表明した。
二月七日早朝四時に大久保会長の自坊、川崎の無量院にメンバーが集合、除雪道具を車に詰め込み出発した。約五時間後、現地に到着。
現地は行く前の想像を遙かに越える状況で、常行寺の辺りは積雪が四メートル近くあり、本堂の周辺、庫裡の裏の方は完全に埋まり、屋根だけが見える状態だった。石田住職の話では、十九年振りの大雪で、ここまで積もることは近年ないとのこと。
除雪作業最初は雪に足を取られるなど難航を極めた。雨のため、一日目は午後四時で終了。二日目は、夜からの雪も作業開始頃には止み、作業にも慣れたこともあって本堂と庫裡の裏周辺を除雪した。屋根から雪崩のような雪の大量落下で、あわや、巻き込まれそうになるハプニングもあったが、両日に亘る除雪作業は順調に終了した。
豪雪の全体的被害が判明するのは本格的に雪が溶けてからになる。
今後は、ボランティア活動に続く、地道な支援が必要になりそうだ。