七年に一度の「御開帳」
4/25に中日庭儀大法要を厳修
参拝者で大いに賑わう
4/5~5/31信州善光寺
善光寺の御本尊「一光三尊阿弥陀如来」は白雉5年(654)以来の秘仏で、鎌倉時代に御本尊の身代わりとして「前立本尊」が造られ、普段は宝庫に安置されている。この「前立本尊」は、七年に一度御開帳され、御本尊の右手と善の綱で結ばれた回向柱も造られる。この回向柱に触れると、「前立本尊」に触れるのと同じことで、その功徳は計り知れないと言われている。期間中、数多くの参拝者が訪れて回向柱に触れ、それぞれに祈りを捧げていた。(写真上)
期間中の4月25日には、御開帳最大の行事である「中日庭儀大法要」(天台宗)が厳修された。(写真下)同法要は、大勧進貫主と天台宗一山二十五院の住職が、回向柱の前で前立本尊を華やかに讃える古式ゆかしい儀式である。
同日午前10時、雅楽の調べが響く中、小松貫主や一山住職、信徒ら800名が大勧進を出発、大勢の参拝者が見守る中、本堂前の回向柱において庭儀式を厳かに修した。
続いて、本堂において中日庭儀大法要が執り行われた。本堂回廊から色鮮やかな五色の散華が撒かれると、つめかけた参拝者は、邪気を払うとされる蓮をかたどった色紙を得ようと歓声を上げていた。
その後、山門の南にある釈迦堂でも法要が営まれ、善光寺は終日、参拝者で賑わっていた。