慈覚大師1150年御遠忌各教区法要続々と
近畿、滋賀、茨城教区が厳修
慈覚大師一千百五十年御遠忌の各教区法要が相次いで行われている。五月二十三日には近畿教区(高岡保博所長)、二十五日には滋賀教区(長山慈信所長)、また六月十八日には茨城教区(酒井貫全所長)、が総本山延暦寺で、それぞれ宗務所長を導師として報恩の法要を執り行った。
毎年教区部内で行っている春の山家会法要を総本山に移して奉修した形。大講堂では「約二十名ぐらいの出仕が望ましい」とのアドバイスを受けて出仕僧を選んだ。
高岡所長は「二十歳代から八十歳代まで幅広い年代の僧侶が出仕して報恩法要を厳修できたのは有り難かった」と述べている。檀信徒の随喜は五十八名だった。
滋賀教区は根本中堂で四箇法要を奉修。出仕僧は四十名、随喜檀信徒を含めて総勢八百十九人で、二座に分けての法要となった。
準備に一年近くをかけ、出仕者の習礼を行って臨んだ。長山所長は「最初は五百人ほどの予定だったが、希望者が増え続けて八百人を超え、二座に分かれての法要となった。檀信徒と共に観音経を唱え、慈覚大師和讃を読み上げることが出来て、とても良かった」と語っていた。
茨城教区は、根本中堂において法華三昧を厳修、出仕四十名、檀信徒百六十人が参加した。今回は特に「檀信徒が共に法要に参加すること」に重点を置いて臨んだ。
酒井所長は「慈覚大師様への報恩謝徳の気持ちを檀信徒と共に披瀝(ひれき)できて有り難い。全員で宗歌や慈覚大師和讃を練習した成果がありました」と感動の面持ちだった。