天台の法灯が初めて沖縄へ
《新寺建立し、布教を展開》
これまで、天台宗寺院がなかった沖縄に、寺院を建立し布教に歩く僧侶がいる。金城眞永師(五十歳)。寺は沖縄県具志川市の地蔵院である。もともと金城家の田があった土地に新寺建立した。天台宗と包括関係を結び、所属教区を決定して法人格を取得すれば、初めて比叡山で修行した僧侶によって沖縄に天台の灯がともされる。
沖縄は、琉球王国であった徳川初期に島津候に征服され、以来その宗教政策と伝統宗教により天台の教義は根付かなかった。記録によれば、大正時代にひとり修験系の僧侶がいたことは判明しているが、比叡山で修行した僧ではなく、まもなく他宗に転派している。このため地蔵院は沖縄で初めての天台宗寺院であり、金城師は、初めての正統な天台宗僧侶となる。
開宗千二百年慶讃大法会で、総授戒を進めるにあたり天台の拠点の少ない地にもと調査をしたところ、谷住職から西郊良光宗務総長に連絡があり、その存在が一躍クローズアップされたもの。
金城師は「沖縄の風習、文化を取り入れながら、天台の教えを弘めてゆきたい」と語っている。
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